チベット旅行の前には必ず病院で身体検査を受け、心肺などの主な臓器に異常がないことを確認した上で出発する。空気が薄く、気圧が低く、酸素が少ないという変化のため、高原に初めて来た人の身体机能、特に心机能が一連の応急反応をし、筋体という適応過程の外症状は、いわゆる「高山病」であり、医学界では高山適応不全症と呼んでいる。そのよく見られる症状は胸部不快感、心臓動悸、足の軽さ、痛み、耳鳴り、吐き気、嘔吐、喉の不快感、口唇チアノーゼ、鼻腔乾燥、鼻血が出やすく、不眠あるいは浅い睡眠などを含む。高山病症状出る時間の長さ、程度の軽重は、各個人の健康状況、筋体の自己調節能力によって異なり、年齢の長幼、身体の肥満、痩せと明らかな直接関係がない。初めて高原に来た人の多くは,短時間の休息を経て徐々に適応し,最大3,5日で症状はほぼ消失する。高原生活経験者の反応は比較的軽く,適応期間も短縮した。症状がやや重い者は横になって、酸素吸入によりよくなる。
少数の人は病院で治療を受けなければならない。酸素吸入は胸甲、息切れ、呼吸困難などの症状を一時的に緩和することに役立つ。ホテル、病院には酸素ボンベや酸素供給、酸素補充サービスがある。